デジタル出力マイク0.00

製造中止品になってしまいましたが、
WM-61Aというパナソニックのエレクトレットコンデンサーマイクカプセルをたくさん持っているので、
これを使ってデジタル出力マイクロフォンを作ってみたいと思っていました。
このマイクユニット内臓のFETは2SK123ということが判っていますので、
これを差動アンプの一方に使ってみようという趣向です。
金田先生のDCマイクロフォンは1978年に発表された直後に作って、下手くそな大学のオーケストラの録音とかしていました。その時はSONYのECM-23F用のエレクトレットコンデンサーマイクカプセルをソニーサービスで買って使いましたが、感度が悪くあまり良いものではありませんでした。
その後バイトして買ったAKGのCK-1を使って作りましたが、感度は良いものの、高域のピークが気になり、その補正が今ひとつ上手くいかなかったったので、オーディオ仲間だったSさんに差し上げてしまい、今はありません。
それ以来マイクロフォンアンプは作っていなかったのですが、K先生ご推薦のB&Kの計測用マイクは感度が良すぎて通常のレコーダーのマイクアンプがサチルのです。
仕方がないのでLINE入力で使っていましたが、これでは6dB程ゲインが足りないのです。
そういうこともあって、そのうちマイクアンプを作ろうと思っていました。
最近の金田先生のマイクロフォンアンプの記事を見てみると電流伝送ということで、ケーブルを長く引っ張る場合にはそれなりの意味があるのでしょう。
ま、それはともかく、回路図を眺めていると、昔試したことのあるLUXの1段アンプを思い出させる回路もあり懐かしく感じました。1段増幅とは定電流回路で電圧を反転させて出力端を0Vにできるという回路で、音は非常に良かったのですが、ゲインが足りないのでDCドリフトが多い印象でした。
金田式は単なる定電流回路ではなく、ベース接地として使っていますので、ゲインも稼げます。
今回は2段増幅にして、ゲインを稼ぐと共にA/Dコンバータ PCM1804の入力が2.5V±2.5Vというアナログとデジタルの接点らしい入力の仕様に合わせることを考えています。
パナソニックWM-61AはAKG CK-1よりも高域のピークは少なく、B&Kほどではありませんが使えるマイクです。
もちろん同じ回路でB&Kのマイクカプセルその他にも応用可能にするつもりです。
金田式の応用で電圧配分も電圧ゲインも計算していませんが、こんな回路を実現できたらいいな。。というだけです。
Comment
WM-61Aの内蔵FETを、2SK94と記しておられますが、2SK94は日電製です。Panasonicが日電製を使う事は無いでしょう。
さらに、WM-61Aを壊した人が分解した結果、内蔵FETに1Hという記号が記されていた事を確認しています(下記A3)。
Q3. 使用しているFETの型番は?噂によると2SK123ということだが….
A3. 2SK123のデータシートにはMarking Symbol 1Hとあり、これは合致した。
いつも誤りを訂正していただきまして、ありがとうございます。
早速訂正させていただきます。
写真の方が、2×2SK94のままです。
ebayにも、2SK123が出品されていますが、その写真を拡大して見ると、確かに、1H・8と印字されており、2SK123の略号が1Hであることが伺えます。
いつもご指摘ありがとうございます。明日にでも対応いたします。