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I歯科医院の高楊枝通信。

トンネル崩落:奪われた命、重く 地域で愛された犠牲者 (4)

2017/02/26
 
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この度の笹子トンネルの事故は今後起こってくるだろう様々な問題点を浮かび上がらせたと思う。
僕がここで取り上げている1960年代〜1970年代に作られた各種インフラの老朽化の問題が一つ。
急激な経済成長が起こったこの時期にはそれなりにインフラも急造だったといった観は否めない。
それはこの時期の製品を見ていても分かることで、あからさまな手抜きをしているという考えはなかったとしても「ソニータイマー」という言葉が当時からささやかれていたのであり、突然壊れ、修理をしても次々と故障が連鎖的に波及してどうにもならなくなる、そういった事態はソニー製品だけの問題ではない。1964年の東京オリンピックに間に合わせるように急ぎ作らせた東海道新幹線や首都高速道路も同じだ。もうすぐ50年が経過しようとしている新幹線のトンネルの壁の一部崩落事故はすでに起こっているし、今回レベルのトンネル崩落事故が新幹線通過時に起こったら比較にならない大惨事となるだろう。首都高に至っては補修は不可能、かといって再建も財政難でどうにもならない、撤去する方向で議論が進められている。首都高走行時に首都直下型地震が起これば万が一にも助からないと諦めるしか無い、100%倒壊するだろう。もちろん高度経済成長期に川砂だけでは足りず海砂をろくに塩抜きせずに作ったコンクリート製建造物だけではない、一般道、上下水道、ガス管、膨大な量の送配電線、これらの劣化はすでに始まっており、財政難の中、その補修更新に悪戦苦闘されている現状は漏れ聞くところだ。
もし、財政的な問題だけではなく、資源エネルギーの減耗という需給サイドの問題が起こったら、それはもう現代文明の崩壊と言っても良い事態が起こる。それは資源エネルギーの減耗の図、特に重要な石油(Oil)の減耗曲線を見れば、今世紀中に起こることは確実だ。
今回の事故はその事態が近いということを示唆している。
原発もインフラとしてはすでに用済みとなっており(なくとも停電は起こらなかった)、原発が再稼働できないもしくは廃炉にするしかないとなれば、倒産の危機に瀕する電力会社が騒いでいるだけで、今後の人口減少をみれば不必要なのは明らかだ。
原発と核燃料再処理工場には後は軍事的な意味しかなく、それは原水爆の材料つまりプルトニウムの生産という意味だ。
この選挙中にわざわざ北朝鮮が事実上の大陸間弾道ミサイル発射実験を強行したということは、核兵器=原発は必要だ、そういう政権を選べ、というアメリカやイスラエルの戦争屋(湯の死の商人)が北朝鮮に金を渡してやらせているステマだということは、ネットをやっている人ならだれでも気が付くところだ。実際にこの時期に合わせて日本の核武装は必要というコメントがアメリカから流れてきているのは出来過ぎだろう。ただはっきりしていることは、資源エネルギーがまだ減耗していない今のうちに原発など廃炉にして、使用済核燃料と共に永久管理する方法を構築していかないと10万年も無害にならない恐ろしいゴミを抱えて生きていかなければならない子孫にどうしようもない迷惑をかけてしまうということだ。
話がそれてしまったので元に戻そうと思うが、急速に人口が減少し経済規模も縮小し、さらに資源エネルギーも減耗する、そんな時代を生きていかなければならない、そうなったらどうしたらよいのか?
まあ、僕はこのままいけば大混乱に陥っている世の中を見ながら死ぬことになるのだが、どうせ死ぬわけだからどうでもよい。しかし僕より若い人達はそうはいかない、こんな未来を見せられたらとても不安だろう。
その答えの一つがこの記事の中にある。
この笹子トンネルの事故で奇跡的に助かった28歳女性の言葉に、亡くなったシェアハウスのカレを含む5人はとても仲良しの仲間で歳を取ってもいっしょにいようね、と話していたという記事があった。想像するだに悲しい出来事なのだが、若い人々に希望を与えてくれる話だと思う。このシェアハウスというのは、欧米ではかなり前から普及していて、日本でも近年話題になり始めている居住形態だ。こういう居住形態が始まったのは、個別に一部屋もしくは一戸建てを構えて居住するには給与水準が低くなっているという現実がある。
来世紀には江戸時代と変わらない人口水準、経済水準になることが予想され、もちろん現代テクノロジーを引っさげての江戸時代化なので、それはほんとうの江戸時代とは全く違うものになるわけだが、今まで常識と思われていたものは完全にひっくり返るだろう。明治維新以降人は「家」から「個」へと開放?されてきたわけだが、時代は逆行せざるを得ない。それは資源エネルギー減耗時代を迎えた今、個人もしくは核家族という形態では生きて行くことが困難になることが予想されるからだ。大多数の皆さんは意識していないだろうが、無尽蔵、いくらでも使えると錯覚させられていた資源エネルギーが実はもうピークを過ぎていて、現在の人間に換算すると60人に相当する奴隷が一人の人間を支えている構造は近々破綻するということが分っているのだ。
要するに核家族から大家族へと時代は移って行かざるをえない。
この大家族というのは、江戸時代以前も血族や姻族に限るというわけではない、一族郎党という言葉が今も伝わっているように、一族とその家人、奴婢まで含まれた集団だった。これから人口的にも経済的にもシュリンクしていく時代は適度な大きさの集団内でお互いに助け合って生きて行くしかないと思う。
グローバリズムや新自由主義の唱える小さな政府で、規制緩和を進め、一部の狡猾な人間や組織がやりたい放題荒らしまくるというのは論外だが、大きな政府で全ての国民を個人として税金で福利厚生していくというのも現実的ではない。現在すでに自治体レベルでも国家レベルでも財政は破綻していて、いくら消費税を上げようが改善の見込みは無い。これらのモデルは人口も経済も成長している時期には有用でも、全てがシュリンクしていかざるを得ない時代には全くそぐわない。
その適度な大きさの集団がうちのような歯科医院では仲良しの職員達だし、これから一般的になっていくだろうシェアハウスの住人達だし、このようにいつも顔をつき合わせて暮らしている人間集団がその手始めとなるだろう。そして笹子トンネル事故で一人だけ助かった女性が語っていた「年をとってもいっしょにいようね。。」という老老助け合いの世界につながっていくと思う。それが新しい時代の「一族郎党」だと思う。

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http://mainichi.jp/select/news/20121208k0000e040166000c.html

—-一部引用—-

毎日新聞 2012年12月08日 11時25分(最終更新 12月08日 11時50分)
山梨県大月市の中央自動車道・笹子(ささご)トンネル崩落事故では、乗用車とワゴン車の2グループが犠牲になった。ともに地域で愛された中高年と若者。「失わなくてよかった命なのに」。中日本高速道路の設備管理の不備が浮かび、関係者はやりきれなさを募らせている。

■若者たち
ワゴン車の5遺体はいずれも会社員で、個室で別々に暮らしながら居間などを共用するシェアハウス(東京都千代田区)の住人仲間。計14人で生活し、町会に加盟して地域にも溶け込んでいた。
ハウスの住人や管理会社によると、小林洋平さん(27)は新住人に設備の説明をするなど「細かいことに気づく人」だった。森重之さん(27)はムードメーカー。松本玲さん(28)は頑張り屋。上田達(わたる)さん(27)は食通でイベントを企画し、石川友梨さん(28)は取りまとめ役。同居の30代男性は「家族のような存在だった」と振り返る。
5人はスキー旅行や運動会など地域の行事にも積極的に参加。地元町会の伯耆原(ほうきばら)正章会長(68)は「みんな元気で明るくて可愛かった」と話す。5人は1日深夜に山梨県内の温泉へ出発し、2日午後に帰京予定だった。悲報を受け、町会は9日に予定していた餅つき大会を取りやめた。

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