日本で唯一稼働している風車 (5)

      2017/02/26

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分散型の自然エネルギー設備の稼働維持というものはじつは一般に考えられているものよりも難しく、
全国の風力発電はほぼ事業としては壊滅しているようです。

その理由は、補助金をもらって作ったはいいけどその維持管理の技術がない、人手が足りない、もしくは維持管理の費用がでない。
結局放置状態になっているそうです。

電力会社の発電設備は集中管理ですから、人材資本の投入が容易で、維持管理も楽なのです。
風力発電(太陽光発電も)はどうせだめだよね。。と電力会社はほくそ笑んでいることでしょう。

ここは全国で唯一の個人設置として成功している風力発電で、今年で11年目の稼働です。
日本で風力発電が上手く行かないのは雷害です。
近くに落ちるだけで電気系統がふっとぶ、
羽に落ちると、羽がふっとぶ、
こういう状況というのは毎年のように起こり、その修理ができるか?ということです。

新しい部品を買おうと思っても、その製造会社自体がなくなっているかもしれない、
常に部品の手配を怠らず、旋盤などの工作機械で部品の自作は元より、常に風車に登ったり降りたりしながらメンテナンスをしなくてはならない。

こういう設備の修理を外注すると、修理業者は発電で得られる収益ギリギリの修理費をふっかけて洗いざらい持っていきます。
結局修理メンテナンスが自前でできないと、やっていけないのです。

日本の自然エネルギー事業はその考え方の根本から誤っているのです。
分散型エネルギーの維持管理には技術的になんでもできる、そこに住み着いて管理する管理人が必要なのです。
電気のデも知らない素人さん(大学のせんせとか)が、机上で計画したものなど、くその役にも立たないのです。
自分でなんでもやれる実践技術が必要なのです。

そんな実践技術はどうやって得られるのか?
そんなことを教える学校などありません。いつも張り付いて考え実践していかないと技術は身に付かないのです。

大切なのは、多くの子供に実践体験をさせ、その多くの子供の中から興味を持ってくれた子をが出てきて、その技術を引き継ぎ発展させてくれるようにしむけるのが、面倒なようでもっとも近道ではあるのです。

まあ、設備だけ作ってもだめでしょうね。。

以前書きましたが、オランダでは風車の管理人というのが人気の仕事で、風車の中に家族と住み込んでいる人もいるとか、分散型の自然エネというものは、こんな半分趣味でやっているような感じでないと維持管理は無理です。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200703010000/

 - ドクターのつれづれ。, もったいない学会