医療崩壊! (2)

      2017/03/24

『医療崩壊』という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。
産婦人科、小児科など過労死寸前まで働いた末、
ドクターが去っていく。。こんなことだと思っていませんか?
眼に見える現象としてこうなっているというだけで
実は違うのです。

例の橋本元首相1億円ヤミ献金事件でハメられましたので、
歯科医師会はおとなしいですが、
実は歯科が一番ひどい状況なのです。
次の年(平成18年)の保険点数改訂では歯科は思いっきり下がりました、
厚労省のOBの天下り先の中医協の審議委員も収賄で逮捕されたことへの
報復処置です。厚労省の技官が集団指導の時に、
「今後10年間は歯科の保険診療報酬は上がることはない・・」
などとのたまっていましたから。

なぜ過労死寸前まで働かないといけないか?

それは患者さん1件当たりの報酬点数が
毎年4月の医療保険点数改正の度に引き下げられているからです。
元々薄利多売、ギリギリでやってきた医療サービスだったので、
下げられたら、その分長時間労働で取り戻さないとやっていけない、
これが実情なんです。
でも、いつまでも体が続くわけがない、、、

これは当院の患者1件当たりの月平均点数(1点10円ですので600点なら6000円です)、
生データ初公開です。
H.15年度:820点だったのが、
H.16年度:750点(-9%)、
H.17年度:730点(-3%)、
H.18年度:640点(-12%)、
H.19年度:610点(-6%)、

ナント820点から610点まで-26%の大幅減!

これは一般的な歯科医院の約半分なのですが、
予防やっていると削る治療は無くなるので、
患者さん一人当たりの医療費は激減します。
実は歯科治療というのは予防以外は必要ないのです。

うちはこの4年間で月平均患者数は約400件ちょいですので、
いくらぐらいの売上減かお分かりですね、ちなみに掛け算です。

うちは歯周病予防やっているんで特に下がり方が激しい、、
歯科医師会の幹部は元々予防はお嫌い(できない?)らしい。
歯周病は慢性疾患で治らないから、
治療は急性期の一生に1回のみでよいという厚労省案を認めた。

1つの治療の点数については平均-1.5%とか言っていますが、
実際はものすごい。
どういう手口で下げるかというと、
この治療は2年間に1回だけ、あの治療は3か月に1回だけ、
虫歯の治療は1初診1回だけしかできない、
同一病名では、初診は1年以上空けないとだめ、
結局虫歯の治療さえ1年に1回だけなのです。
毎月、もしくは3か月経てばできていたものができなくなるという
治療の回数制限の手口です。
下げた役人にはボーナスが出るとかなんとか、、
地方の社会保険事務所レベルでの噂です。

来年4月は2年毎の大改訂なので、大幅減(=倒産)が楽しみですね。

これが小泉・竹中の構造改革の中身です。
壊すだけ壊して、後は民間に任せる(=守銭奴に乗っ取らせる)、
日本の優良システムを破壊して、外人にたたき売る、
郵政民営化も同じ構図です。
破壊した後はまた焼け野が原、日本人は全ての資産を失います。
また進駐軍がやってきます、実はもうやって来ている。
子鼠・ケケ中は1兆いや2兆、例のアノ人からもらったとかの噂もあります。
だれのことかお判りですよね?
それだけの価値はあります。

うちは簡保も学資保険も医療保険も解約しました、
解約できるうちに解約しました。
もちろん毎月払い込むお金もありません。
電気も水道もガスもその他経費も50%削減しました。
診療所の経費は20%削減がやっとです、
機械器具の更新はできません、壊れたら終わり、
担当者ごと強制リストラです。
でも人件費はなかなか下げられません、
来年は判りませんが。

もう自給自足しか生きる道は残されていません。
これは近い将来、
うちだけの問題ではなくなるということですよ。

 - ドクターのつれづれ。