YAMAHA B-1 の修理 (7)

      2017/02/26

1975年製のお気に入りのアンプから黒い液が漏れている、、
そのことに気が付いたのは春頃でした。

電源の平滑コンデンサーが寿命だ、、
このまま使い続けると本体ごと昇天してしまうので、
休眠していました。

故障については、製造から34年も経っているのでしかたありません、
いつ壊れても不思議ではないのです。
というより、よく34年も動いていたな・・と感心します。

でも、なんとか修理して使いたいものです。
これからの世の中、持続可能性を追求するとすれば、
使用エネルギーは今の1/3にしなければなりません。
よい機械だけを作り、なるべく修理をしながら、長く使う、
モノを大切に使い続けることは、絶対に必要なことです。

でも、代替部品がありません。
特殊な部品でメーカーの標準在庫にはないのです。

困った、どうしよう・・・しばらく悩んでいました。
無ければ作ろう!

これからは、技術的なお話ですので、
関心のある方だけ、お読み下さい。。

B-1の電源用コンデンサーは15000μF×2という、
中点端子付きの特殊なものです、
この機種限定の特注品なのでしょう、
それが左右別々に2個。
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端子は特殊なもので、新品の入手方法が分からないので、
分解し取り出して再利用することにしました。
端子の後ろにネジを取り付けられるようにタップを立てます、
その下穴を分解する前にあけます。
3mmのネジなら2.5mmの下穴、
4mmなら3.2mmです。
4mmの方が丈夫なのでこちらをお奨めします。
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開けて見るとこげ茶色に腐食している端子が見えます、
電圧を掛けてもすぐに放電してしまいます、
短絡寸前、危ない、危ない、、
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取り出した端子、しっかり作られていますから分解して取り出すのは結構面倒です。
ガストーチで加熱して樹脂を溶かして取り出しました。
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後ろから3mmのタップでネジ切り、
4mmなら前からします。
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5mm厚のアクリル板で端子台を作りました。
スペーサーが3mm必要でしたので、
入手できるのなら、
最初から8mmの板の方が良いと思いました、
補強の必要もないかもしれません。
補強は矯正用の即時重合レジンを使いましたが、
歯医者ならでは、ということですね。
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うら
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拡大
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肝心な代替のコンデンサーですが、
ニチコンKW100V3300μFを5個並列にして15000μFを作りました。
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5個だと16500μFになるので15000μFより多めになります、
でも実際に計測してみると、
3140μFでしたので5個で15700μFです、
OKとしました。
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まず、3並列を作ります。
リード線はぎりぎりで曲げてください、
ケースに収まりません。
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2個並列も作って
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上下にしてハンダ付けします。
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これを4組作ります。
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リード線を付けます。
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ケースに収まるか、確認。
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端子台に接続。
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オリジナルと比較、全然違いますが。。
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セット、
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ケースが一部当たるところがあったので、
端子台を少し加工しましたが、なんとか収まりました。
2mmほどしか余裕がありません、
コンパクトに組み立てるように心がけます。
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全て手配線、ものすごい技量です。
70年代はすごい!
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誤配線も無く、無事修理終了が表題画像です。
これでもうしばらく延命できるB-1も増えることでしょう。

他のコンデンサーもぼちぼち交換するつもりです。

 - オーディオ, ドクターのつれづれ。