真空管アンプその後 (2)


なかなか。。
でも、電力増幅段(真空管)用の定電圧電源は完成しました。
このアンプは真空管とトランジスターのハイブリッドです。
このアンプに使う真空管は3極管とよばれ、なぜか音がよいとされているものです。
僕のお気に入りのYAMAHA B-1に使われているSITはトランジスターですが、
3極管と同じ非飽和特性です。
それで音が良いのかもしれません。
この辺りを確認しようと思ってB-1と同じコンセプト、似たような回路で
真空管アンプを作っています。
そのコンセプトとはパワー段に電圧ゲインがあることです。
結局「6C33C-B 金田式OTLアンプ」のアレンジ版になります。
このアンプはOTLとよばれる出力トランスがないタイプのP-P(プッシュ・プル)アンプで、
ここがB-1と同じです。
ただ非飽和特性(3極管特性)だと電源電圧の変動が出力に現れますので、
これをどうするかが問題です。
B-1では電源電圧の変動分を巧妙な方法でグリッドに帰還してキャンセルしています。
「6C33C-B 金田式OTLアンプ」ではこのような回路的な工夫はされていませんので、
オーソドックスに定電圧電源回路を追加し、
そもそも電源電圧の変動がないように、
真空管には定電圧電源で動作させることにしました。
これが-125V電源、
これが+125V電源、
極々当たり前のシングル・カスコード、定電流負荷回路です。
もうすぐ完成しますが、
音の違いはどうでなるでしょうか?
B-1はトランジスター、かたや真空管、特性はお互い似ているのですが、
とても興味があります。
小信号時の歪が少ないと音楽が楽しめません(音楽が聴こえてきません)、
SIT以外のトランジスターではどうがんばってもだめでした。
真空管はその点期待できます。