知らなきゃヤバイ! (2)

      2017/02/26

実は日曜日の夜からお腹が痛くなり、
救急車で運ばれ、入院していました。
3日間抗生剤の点滴を受け生還しましたが、
抗生剤がなければ今頃はお葬式になっていたと思います。
人生50年という意味よく解りました。

この抗生剤を量産するにはそれなりに大きな石油を基盤とした化学プラントやインフラが必要で、
それは太陽光発電はもちろん原子力エネルギーでも代替できないのです。

点滴チューブに繋がれていて暇だったので、本を読んでいたのですが、
その中の1つです。

知らなきゃヤバイ!石油ピークで食糧危機が訪れる

石油ピークで食料危機が訪れる

著者の石井吉徳(ほんとうは徳の心の上に一がある)さん、
地球環境、資源エネルギー探査分野を歩かれ、
東大名誉教授、「もったいない学会」会長です。
あの「地球温暖化防止京都会議、COP3(コップスリー)」にも出席されています。

著書の内容はここのブログと略同じなのですが、

事態はもっと深刻でした

この図は石油の年間生産量ですが、
産油国の楽観的な公式コメントにもかかわらず、
年率5~6%で落ち込み始めているというものです。

この生産量のピークを「石油ピーク」というのですが、
このピークは2005年だったようです。

2008年の金融恐慌は「石油ピーク」を過ぎたことが
その下地にあるというのです。

世界の年間石油消費量は約300億バーレル、埋蔵量は1兆バーレル、
後33年はいけるんじゃない?と思われるかもしれませんが、
石油消費量は増えないの?ということです。
経済成長率0%で、しかも均等割りで後33年ですよ。
年間経済成長率10%とかいっている中国とかどうなんでしょうか?

石油生産量は毎年5~6%減っていきます。
約12~15年で半分の生産量になるということです。

それだけではない、
Aというのは上質な石油、エネルギー収支:EPR(Eergy Profit Retio)が高い(取り出すのに必要な投入エネルギーが少ない)。
Bというのはそうではない石油、EPRが低い=低質=高価、ということです。

今は石油時代といわれていて、石油消費量と経済成長率は比例します。

毎年マイナス5~6%の経済縮小率?を続けてやっと石油生産が追いつくということです。
また上質な石油が減ってくると価格が上昇するはずですので、
それだけではなく投機マネーも入ってくるでしょうから、
経済縮小率?は実質10~12%、それ以上ということになります。
今世界中で国債を発行したり、紙幣を刷ったりして積極財政(バラマキ)をやっているようですが、
全くの無駄。
無駄どころか借金を次世代に付け回すか、ハイパーインフレを招くだけでしょう。

この本では食糧生産はすでに石油漬けになっていて、
カロリーベースでは食糧1Kカロリーを得るのに10Kカロリー(石油約1mL)必要と書いてあります。
人がひとり最低生きていくのに1000kカロリー必要だとすると、
誰でも毎日1リッターの石油を飲んでいるということです。

その石油が無くなったら?
その前に年々高くなったら?

これがこの本のタイトル「石油ピークで食糧危機が訪れる」の意味です。

石油ピークは食糧ピーク、そして文明ピーク

では、代替エネルギーはあるのでしょうか?
残念ながらない

石炭で、天然ガスで、原子力で現在の石油依存インフラが回るのか?

NO!

しかも相次いで石炭ピークが、天然ガスピークが、ウランピークが訪れる、
平均で2030年だ。

経済成長を続けるのなら、
石油の代わりに消費量がシフトしてくるのなら、
もっと早くそれらのエネルギー・ピークは来る。

新エネルギーと期待されているメタンハイドレートはどうか?
これも残念ながらEPRが低い、
需要に供給量が追いつかない。

ではどうしたらよいのか?

全ては「もったいない」ということで、
経済成長神話?脅迫観念?は捨てて、
消費エネルギー自体を減らすしかない、
脱浪費社会をめざすのだ。
今の消費エネルギーの半分の1970年頃に戻るのは簡単、
今と大して変わらない生活レベル、
その上、こころ豊かだった!

電気なら各家庭設置の太陽光発電、
中小規模の水力発電、

運輸は自動車は無理、
鉄道、帆船を見直せ、

全ては地産地消で、

2050年は江戸時代」見えてきましたね。

石油をこれ以上使うのは「もったいない」、
石油が無くなると、
子孫たちは僕みたいに長生きできないことになる。

で、「もったいない学会」」入会しましょう。

石井吉徳さんのブログもあります。 石井会長のブログ

この本も読みましたが、各論というよりは理念でした。

未来のための江戸学

最後に石井吉徳さんがこういう考えに至った体験談から、

20代の頃、秋田油田で大量の石油が自噴するのを見た!
これはEPRが100、

現在、日産450万バーレルで世界最大のサウジアラビアの油田ガバールでは
毎日700万バーレルもの海水を圧入することでポテンシャルを維持しているが、
産出される原油には30%も海水が混ざってくる。
このEPRは8以下。

EPRは10以上で有用。

 - ドクターのつれづれ。, もったいない学会