20世紀型システム崩壊の必然性 (3)

      2017/02/26

「秋月便り」より抜粋
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国家破綻リスクの連鎖

さて、ギリシャ危機ですでに明らかとなったように、国家破綻の危機に
さらされる国は今後加速度的に増えてゆくでしょう。
欧州では早速ポルトガルやスペインが次のターゲットとして狙われてい
ます。
また、財政の深刻さだけを尺度とするのなら英国や米国の方が深刻です。
以前にも述べたのですが、20世紀型のシステムでは基本的に借金は
「返済不能」の仕組みとなっています。
この世に存在するお金の量よりも、帳簿に記載されている借金の方が大
きく、しかも時々刻々と利子がついて膨張しているからです。
つまり、破綻することを前提としたシステムになっているわけです。
そのタイムリミットが世界同時多発的に迫りつつあるのです。
ギリシャやアイスランドが先行集団というだけであり、問題構造はどこ
の国も同じなのです。
リーマンショックに端を発した金融機関の大型破綻は記憶に新しいかと
思いますが、今度はギリシャに端を発する国家破綻の連鎖が起きるのは時
間の問題となりそうです。
いくら国家間で協調支援をすると言っても、累積債務の規模を考えると
焼け石に水であり、わずかな時間稼ぎにしかならないでしょう。
20世紀型の国家が解体されてゆく段階が始まろうとしています。
国民国家は未曾有宇野金融経済危機の最中、統治能力を失いつつあり、
その役目を終えようとしているのかもしれません。
こうした国家解体の後に何が残るのでしょうか?
可能性はいくつかあります。
まずは、国家という垣根が無くなった後の地域的統合です。
貧困に喘ぐ膨大な人口を養えるシステムが実現するのなら、絵に描いた
ような地域的統合も実現する可能性はあります。
しかし、異なる民族を統合することがいかに困難で難しいものかは、欧
米先進国が身をもって知っているはずです。
移民を巡る深刻な社会問題に直面し、今や移民を追い出す方向に舵を切っ
ているのは他ならぬ当事国です。
緻密な計画に基づいて作戦を進めたとしても、すぐに地域統合ひいては
世界統合をするなど不可能に近いでしょう。
そうなると、可能性としてはありとあらゆる分野で「解体」が徹底的に
進むというシナリオの方が現実に近いかもしれません。
20世紀型のシステム、社会、価値観や常識、こういったものが跡形も
なく崩壊し、前時代的な遺物と化するステージが始まるということです。
私の所感としては、「徹底的な解体と無極化が進み、世界の混沌は行き
着くところまで行き着く」というシナリオが現実味を帯びているのではな
いかと考えています。

それは日本も例外ではありません。

国民総中流などとっくに幻想となり、社会保障システムの崩壊もカウン
トダウンが始まっています。

もはや雇用が保障されることもなく、20世紀型の企業運営は不可能に
近いと思います。
(略)

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 - ドクターのつれづれ。, マネー