太陽電池(PV)モジュールの寿命 (2)

      2017/03/21

太陽電池のEPR(投入エネルギーに対する産出エネルギーで多い程よい)は12以上で
現在の石油と同じくらいと結構高い。
しかし、35年は使えるという前提でのお話です。
もっと寿命が短ければ、それはお話にもならないということです。

太陽電池(PV)の最小単位(1cell)はシリコン半導体の場合、0.6Vと低いのです。
PVモジュール(太陽電池パネル)にする時には40cellとか直列につなぎますので、
1パネル24Vとかになります。
さらに系統連携の通常の使い方だとPVモジュールをさらに10枚とか直列につなぎますので、
トータルでは400cellとかになります。

全部直列に接続しますので、この内1cellでも不良になれば電流は流れませんので、
全部が完全にシステムダウンします。

つまり故障率というのは400倍になってしまうのです。
1cell当たりの故障率が0.1%でも全体では40%になってしまうのです。

もちろん施工技術にも大きく左右されます。
こんなものを35年もたせるというのは、国産でも容易なことではないのです。
まあ、中国製PVなど怖くて使えません。
いくら安かろうが、数年後には粗大ゴミになっているかもしれないものなど、
買う勇気がある人はいないと思います。
だまされたのならしょうがないですが。。

しかも、メンテナンスが容易かというとそうではありません。
どのパネルが不良になっているかは屋根設置してしまうと、
全く判りません。配線はパネルの裏面にあるからです。
全部外してチェックしないといけないのですが、
架台から外すのも容易ではなく、
外すのなら、壊れるのは覚悟の上、と言うことになります。
なぜなら、架台は錆びないように、傷を自動的に修復する特殊なメッキが施されていますので、
一度ボルトを締めると、固着してしまい、ほとんど外れません。
グラインダーでボルトの頭を削らないといけなくなるのです。

そうやって、不良個所が分かっても、交換パネルは同じ製品でないといけないのです。
これも直列ですから、出力が小さいところ(電気抵抗が大きいところ)に発熱が集中して壊れます。

うちのPVモジュールは2枚だけ直列で、これを8組並列に動作させていますので、
一部が不良になってもシステムダウンしません。
これが独立型ソーラー発電システムのメリットです。
またメンテしやすいように、PVモジュールの裏面を直接見ることができるようにしています。

さらに予備のパネルを12枚用意しているのです。

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国産品でも30年以上の風雪や紫外線、極端な温度差に耐えるかどうかは運次第なのに、
中国製がそんなにもちますかね??
いくら安くても僕は買いませんし、
まともな施工業者なら取り扱いません。
クレームの嵐になり、その地方に住めなくなるからです。

このビジネスモデルは某Y電○などがやっていましたが、
今もやっているのでしょうか?
ドイツ製中国アッセンブルのPVモジュールだそうですが、
ここの下請けをする業者がどんな業者かは、容易に想像できますね。
やばくなったら、会社を潰してほとぼりが冷めるのを待つような・・

 - エネルギー, ドクターのつれづれ。