SONY カセットデンスケ TC-D5M

      2018/11/07

親知らずさんからコメントがありましたので、
もう少し詳しく記事にしてみました。
もちろん現役で使用しています。

この機種は1973年にリリースされたカセットデンスケTC-2800/TC-2850SDの最終形で、1978年リリースのTC-D5の後継機種として1980年にリリースされています。
Mとの違いは外見的には略同じで録再ヘッドがF&FヘッドからS&Fヘッドに変わっている以外はロゴが違っていて、テープセレクターの表示が違っている程度で同じ金型を使っているようです。しかし回路的には全く別物で、Mが付く前のそれは古典的な2段ないし3段増幅と呼ばれるものでした。Mになると現代的な回路(差動2段増幅回路的な)に置き換わっています。
まあ、80年代らしい変わり方といえば80年代らしいものです。

完成度が高かった所為か、キャノンコネクターが付いたプロユースのTC-D5MProが出た後はカセットデンスケの系譜はこれで終わっています。
その他アナログ機種では、オープンデンスケTC-5550-2、所有していませんがLカセットデンスケEL-D8がありました。

その後はデジタルに移行し、DATのTCD-D10(Pro,Pro-II)、メモリーカードのPCM-D1がデンスケの系譜とされています。D10、D1のDがデンスケのD?

TC-D5Mの寿命の長さはそのテープ走行系の堅牢さにあり、ゴムベルトではなくアイドラードライブとすぐれたサーボモーターにあります。
回路図を入手してチューンアップを図ろうしていましたが、なかなか隙のない設計で、あまり手を入れる部分はありませんでした。その後見てみると要所のアース強化くらいしかしていませんでした。
音質はカセットデッキとしてもトップクラスにあり、据え置き用の大きなものに劣りません。

その後も長く、確か2005年まで製造されていました。
その後補修部品の保持義務のある6年以内にオーバーホールを依頼して劣化部品を交換していただきましたが、交換する前でも特に問題なく使用できていました。

あまりにも完成度が高くかつ堅牢なSONYらしからぬ設計wに惚れ込んで、1988年には永久保存版としてもう1台購入しています。30年も持って引っ越しを続けたので、元箱はボロボロになっていますが、どちらも現役で問題なく使用できています。

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